万葉の旅

木綿ゆふの山

10/2/5-6
PENTAX K10D

木綿の山は由布市の由布岳のことである。円錐形をしていることから豊後富士とも呼ばれている。
西峰と東峰の二つのピークがあり、高い方の西峰は標高1583m。


由布岳を背に走る久大本線の普通列車。
                        
●志高湖畔

湖のボート乗り場付近の右手の丘の上にある。
別府市制30周年記念として昭和28年(1933)に建てられたもので、平成17年(2005)修復された。


をとめ等
が はなりの髪を ゆふの山
雲なたなびき 家のあたり見む 
巻7−1244
少女たちの垂れた髪を結うという名の由布の山よ、雲をたなびかさないで、家のあるあたりから見たいから。


           正面が由布岳、右が鶴見岳→







 
 
                    
●大分自動車道湯布院ICバス停前

万葉学者犬養孝先生揮毫の原文歌碑がある。
思出 時者為便無 豊國之
木綿山雪之 可消所念


思ひ出づる 時はすべなみ 豊国の
由布山雪の 消ぬべく思ほゆ 
巻10−2341
あの人のことを忘れようとしても思い出す時は、どうしようもなく、豊前の国の由布山の雪のように消え入りそうに思われる。


   歌碑の背後に夕暮れの由布岳が見える→







 
 
                 
●由布院駅前

駅舎を出てすぐ左手の植栽の中にある。


恋ひつつも 居らむとすれど 遊布麻山
隠れし君を 思ひかねつも
 巻14−3475
恋しく思いながらもじっと待っていようと思うけれど、由布の山を越えて行ったあなたのことを思うと待ちきれない。
















 
 
                 
●ホテル山水館前

浪人をしていたときだったか、社会人になってからかよくおぼえていないが、1960年代に親しい有人数名と大分から日田へ旅したことがある。
予約なしで飛び込みで泊まったのが山水館だった。そのころの湯布院はひなびた温泉場だった。

山水館のウェブサイトにはライブカメラがあり、リアルタイムに由布岳を見ることができる。


志高湖畔にある歌と同じ歌碑が山水館入口左手にある。

未通女
おとめらが 放はなりの髪を 木綿の山
雲なたなびき 家のあたり見む
 巻7−1244
少女たちの垂れた髪を結うという名の由布の山よ、雲をたなびかさないで、家のあるあたりから見たいから。

 
 
                   
●大杵社(おおごしゃ)境内

国指定天然記念物の大杉でよく知られている大杵社の境内入口左手にある。

よしゑやし 恋ひじとすれど 木綿間山
越えにし君が おもほゆらくに
 巻12−3191
よし、もう恋などはしまいと思うけれど、由布の山を越えて行ったあなたのことが忘れられない。












 
 
                      
●由布岳の風景

志高湖の南岸から見る。正面が由布岳、右が鶴見岳。

九州横断道路にある登山口付近から仰ぎ見る。


由布の里「牧場の家」から見る。入口にどなたの作かわからないが大きな句碑がある。
                          

湯布院IC付近から山頂付近を見る。

町の中心部からはジグザグの登山道がよく見える。


万葉の旅