以前、登米(とよま)をたずねたのは、1995年5月、西洋館の撮影が目的だった。
木造の西洋館/東北 明治の学舎建築/東北
松尾芭蕉は、松島から平泉へ向かう際に道を間違えて石巻に達する。その後、登米を経て無事平泉に到着
する。「心細き長沼にそふて、戸伊麻と云所に一宿し、平泉に到る」と『奥の細道』に書かれている。今
回は、芭蕉の一宿の地としての登米を見ることが目的だった。
河東碧梧桐の筆になる「芭蕉翁一宿の地」の碑は、北上川の堤防に立っていた。碧梧桐は明治39年にこ
こをたずね、10日間も滞在したという。よほど、登米が気に入ったのであろう。町には武家屋敷や古い
商家が残っていて、かっての繁栄がしのばれる。登米は、北上河畔の静かなたたずまいの町である。

かっては北上川舟運で栄えた町。 なまこ壁が美しい。 「芭蕉翁一宿の地」碑。 |