フォトギャラリー 眼鏡橋のある風景


九州各地では、幕末から明治・大正・昭和初期にかけて、1200以上もの眼鏡橋が建造された。
水害などで流失したものも多いが、交通量の増加にともない、コンクリート橋に架け替えられたものも多い。

近年、眼鏡橋の文化財的価値が見直され、保存活動が活発になってきている。
そして、半数以上の眼鏡橋が、今も人々の生活の中に生き続けている。

1992年夏、南国の猛暑の中、眼鏡橋のある風景を求めて撮影旅行に出かけた。
『鉄道ピクトリアル』1993年9月号


1992-8-3 豊肥本線豊後竹田ー朝地 笹無田井路橋 明治44年建造 2連48m
灌漑用水路溝には満々と水をたたえ、今も人々の生活を潤している。夕暮れ迫る巨大なアーチ橋のそばを、九州色の普通列車が通り過ぎる。



1992-8-10 鹿児島本線/袋ー米津  境橋 明治16年建造 1連14m
薩摩往還の薩摩と肥後の国境に架かる橋。「さかいばし」と刻まれた高欄の向こうを、特急「はやぶさ」が轟音を立てて袋神川橋梁を渡って行く。
 


1992-6-25 鹿児島本線/津奈木ー水俣 瀬戸橋 嘉永年間建造 1連9m
薩摩往還に架かる橋。今は廃道となっている鉄道沿いの小道が、左手の藪の中に消えていた。7月のダイヤ改正を目前にした赤い「有明」が走り抜ける。


1992-7-24 鹿児島本線/鹿児島ー西鹿児島  新上橋 弘化2年建造 4連47m
島津藩に招かれた肥後の石工・岩永三五郎が甲突川に架けた6つの眼鏡橋のうちの最初の橋。赤い「にちりん」が走り去る。


1992-7-25 鹿児島市交通局/新屋敷ー武之橋 武之橋 嘉永元年建造 5連71m
岩永三五郎が甲突川の河口近くに架けた橋で、鹿児島県内最長の眼鏡橋。国道上には市電が走り、下流側には遠く桜島が噴煙を上げている。


1992-7-24 旧鹿児島交通線/吉利ー永吉  浜田橋 大正2年建造 3連45m
旧鹿児島交通線は大正3年に伊集院から開業し昭和6年に枕崎まで開通している。廃止されたのは昭和59年(1984)だった。
鉄橋は赤錆びていたが、眼鏡橋は南国の陽射しを受けて白く輝いていた。


久大本線/野矢〜豊後中村 1992/9/5 Canon T90/50
明治31年(1898)建造の妙見橋を入れて撮りたくて列車を待った。やって来たのは何とDE10重連だった。


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