フォトギャラリー 筑豊の空の下で 室木線 1981年9月5日


2.5万分の1地形図の「中間」には5本の鉄道が走っている。

ほぼ中央部を南北に筑豊本線が走り、中間から香月線が分岐している。
香月線に絡んで筑豊電鉄が直方へと蛇行している。さらに斜めに新幹線が
走り、新幹線の切れるあたりが室木駅で、室木線のほぼ全線が北へ伸びて
いる。新幹線を除けば、いずれも石炭と盛衰を共にしてきた路線である。

室木線を訪ねるのは8620が消えて以来8年ぶりになる。去る9月18
日、特定地方交通線の第1次廃止路線として運輸省が認可したが、沿線は
意外なほどひっそりとしていた。

大きな時代の波にもまれながら、その要求に応えてきた鉄道を簡単に切り
捨ててゆくことに疑問を感じる人は多いと思う。

今から何年か後に再びこの地形図を手にした時に、果たしてそこに、何本
の鉄道が走っているだろうか。

              『鉄道ピクトリアル』1981年12月号

   (注)その後、香月線が廃止され、九州自動車道が開通した。
     


明るい陽射しに青いオハフの車体が美しい。


古月駅に到着したDE10の引く客車列車。


昼下がりの室木駅にDE10がたたずむ。うしろに新幹線の高架。


終点古月駅へ進入する普通列車。両側にはワム形式の貨車が見える。
このころは鉄道がまだ貨物輸送に重要な役割を果たしていた。


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