近代化産業遺産 ダム・堰・堤・水門

 

■筑後川導流堤
2015/7/24 PENTAX K-7/18-135
福岡県と佐賀県の境界を流れる筑後川河口には、川の流れを早め河口付近での土砂の堆積を防ぐ導流堤がある。
オランダ人技師デ・レーケによって設計され、明治23年(1890)に完成した。導流堤の延長は約6.5km。



新田大橋から河口を見る。おとずれた時間帯は潮が満ち始めていたが、水が堤に当たって波紋を描いている。


新田大橋から上流を見る。建造から125年、定期的に改修が行われているようで、堤をまたいだ構築物が見える。
右手奥には、旧国鉄佐賀線の筑後川昇開橋が見えている。

■河内貯水池堰堤
2014/11/10 PENTAX K-7/18-135
北九州市八幡東区にある。八幡製鉄所へ水を供給するための工業用貯水池で、昭和2年に竣工している。
堰堤の高さは43m。本体はコンクリート製であるが、表面に石が張られているので石造りのように見える。



 


■木和田川砂防堰堤
2014/10/10 EOS 5D/24-105
静岡県藤枝市岡部町の宇津ノ谷峠の、古代から中世にかけての旧道「蔦の細道」をたどっている時に偶然に出会った。
明治44年から大正3年にかけて建造された8基の堰堤があり、国登録有形文化財となっている。

 
1号堰堤。                                           3号堰堤。


2号堰堤。「蔦の細道」はこの川沿いを進む。付近は公園として整備されている。

■仲桝塩田の水門
2014/5/24 EOS 5D/24-105
香川県宇多津町、道の駅うたづ臨海公園内に国登録有形文化財の仲桝塩田の水門が移築保存されている。
説明板には次のように書かれている。

当地方の海岸は遠浅であり、潮の干満の差が大きいので製塩最適地でした。
50ヘクタールの仲桝塩田のごとく、広大で優良な塩田が数々開拓されました。
入浜塩田は外側に海水をめぐらし、東西南北の四囲を石堤で囲む「桝造り」により築かれます。
浜を桝と呼ぶのは、その工法に由来します。
塩田地盤は最少干潮位より僅かに高く位置するよう設計され、多量の海水の取り入れが容易になるよう工夫されていました。
この反面、雨水などの排出の便が悪くなります。この為大きい水門を設け、不要な水を短時間で放出します。
塩田水門は高潮などの時の漏水、堤防決壊の危険から守る重要な施設です。
ここに移設された高さ5.4メートルの水門は、石造りの水門としては、日本一といわれています。
苦難な築造工事と塩田開拓の先賢の功業が偲ばれます。百年の潮波に耐えた水門の偉容は宇多津史の一齣を物語るものでしょう。


東西用水酒津樋門
(さかつひもん)2014/5/18 EOS 5D/24-105
樋門とは、川からの取水、川への排水のために堤防を横断して設置された水路のことである。
岡山県倉敷市酒津にあるこの樋門は、大正13年(1924)に完成した鉄筋コンクリート製で、花崗岩による装飾が施されている。

  

橋から配水池を見る。欄干のそばに「疎水百選」の碑。

高梁川東西用水組合事務所は大正15年(1926)の建造。

■オランダ堰堤
 2013/11/15 PENTAX K-7/16-45


滋賀県大津市上田上桐生のキャンプ場駐車場から案内板にしたがって5分ほど、オランダ人技師デ・レーケ設計の石積みの堰堤がある。
洪水を防ぐための砂防ダムで、明治22年(1889)の建造。設計者にちなみオランダ堰堤と呼ばれている。現存するわが国最古の石積み堰堤。

神田頭首工こうだとうしゅこう



大分県竹田市街地の中心部から国道442号線を北西へ。道の駅を過ぎ、神田(こうだ)バス停の少し先の右手に「神田頭首工」の看板が出ている。

久住川の水を「城原(きばる)井路」という水路へ流すために設けられた堰で、大正4年(1922)に完成した。城原井路は江戸時代初期の1663年に設けられたもので、板の堰であったが、石垣積みの堰に改修され、90年を経た今も、総延長130kmにおよぶ水路に水を送っている。

写真手前が久住川の本流で、奥に見えているのが城原井路の取水部。
2013/11/1 EOS 5D/24-105
 

陸奥石造ダム


青森県むつ市/明治42年(1909)/県指定  2006/5/24
東京丸ビルなどを手がけた櫻井小太郎の設計で、旧海軍大湊要
港部により水道施設として建設された日本最古のアーチ式ダム。
現在は水源池公園となって美しい景観を見せている。


  




白水溜池堰堤( 白水ダム)



大分県竹田市/荻町/昭和13年(1938)/国指定
「富士諸井路」の水不足対策として造られた。小さなダムであるが、「転波」と呼
ばれる水が階段状になって落ちる姿はとても美しい。右岸の波紋は武者返し風、左
岸の波紋は階段風。水が急に落下しないよう水の速さを調整し、堰堤の形を工夫し
ている。入口の案内板には、「日本一美しい白水ダム」と書かれていた。

04/6/15
  

白水の滝から、「美しい白水の流れ 白水ダム」という案内にしたがって狭い道をひたすら進む。滝はシラミズ、ダムはハクスイと読む。ダムへ降りる道のそばに駐車場があり、林道を約600mくだる。水音が聞こえ、変わった形の民家が忽然とあらわれると、その先にダムがある。

立入禁止の札が立っていて、ダムに近づかないように警告している。柵で景観を駄目にしている場合が多いが、白水ダムでは転落防止の鉄柵を設けたりはしていない。石段は急なので、降りるときは十分な注意が必要。

今回は竹田市側からアプローチしたが、荻町からもアプローチできる。




豊稔池堰堤
1998/11/9 PENTAX Z5 関連サイト 豊稔池案内図
香川県観音寺市にあるコンクリート造りの堰堤で昭和4年(1929)竣工、国の重要文化財に指定されている。
おとずれたときは放水の時期ではなかったので、迫力のある写真は撮れなかった。

 

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