山頭火と歩く

湯ノ原

07/5/25
関連サイト 長湯温泉.com

湯ノ原(長湯温泉)は古い温泉場。山頭火は、11月8日、雨の中を5里(約20km)、竹田を10時ごろに出発して3時ごろに湯ノ原に着いた。

ここは片田舎だけれど、さすがに温泉場だけのよいところはある。着いてすぐ一浴、床屋から戻ってまた一浴、寝しなにも起きがけにもまたまた一浴のつもりだ!

湯の味は何だか甘酢っぱくて、とても飲めない。からだにはきけるやうな気がする。

とにかく私は入浴する時はいつも日本に生まれた幸福を考へずにはゐられない。入浴ほど健全で安価な享楽はあまりあるまい。


山頭火が泊まった米屋跡には、句碑が建っている。

 宿までかまきりついてきたか







 

 

 
 芹川にかかる天満橋を渡った先にある天満神社の境内に句碑がある。
 左の建物は飲泉場、右が句碑。 
壁をへだてて 湯の中の 男女さざめきあふ
 
山頭火は「とても飲めない」と書いているが、十分に飲める味だった。

 
 権現山公園の句碑。まだ奥に家がある 牛をひいてゆく

 
 大丸旅館には、与謝野鉄幹・晶子の歌碑があった。
  
芹川の湯の宿に来て灯のもとに 秋を覚える山の夕立  鉄幹
  湯の原の雨山に満ちその雨の 錆の如くに浮かぶ霧かな 晶子