巨樹セレクション
2015

筑後の藤

  中山の大藤、筑後福島のトンネル藤、黒木の大藤
  2015/4/28 EOS5D/24-105 EOS7D/Macro70


中山の大藤/福岡県柳川市三橋町・中山熊野神社境内/樹齢300年余/県指定
中山大藤まつりが4月18日から28日開催となっていた。
おとずれた日はまつり開催期間の最終日なので、かなり散っているのではないかと思いながら行ってみると、ちょうど満開だった。




熊野神社前の小川にかかるコンクリート製の太鼓橋の上は藤のトンネルで、トンネルをくぐると境内に藤棚がある。




享保(1716-36)の頃、この付近に酒造を営んでいた「萬さん」と呼ばれる人がいた。
大阪へ出かけた際に、河内にあった「野田の藤」の種を持ち帰ったのが、中山の大藤の起源とされている。


筑後福島のトンネル藤/福岡県八女市本町・八女伝統工芸館南の道路沿い/樹齢不明
昭和60年(1985)に矢部線は廃止されたが、かつての筑後福島駅付近に、レールを使って藤棚を設置し90本の藤の木が植栽された。


藤のトンネルの長さは510m。おとずれたときはかなり散っていた。
西から見たところであるが、右が市道、左が矢部線の跡地を利用した鉄道記念公園。




ここに藤棚が設置されたのは30年前であるが、幹を見るとかなり太く、古木の風格がある。

 
鉄道記念公園には、駅舎に見立てた倉庫に筑後福島駅の駅名標が残っていた。
八女伝統工芸館内には、「国鉄矢部線思い出コーナー」があり、矢部線のレールが再現されている。
筆者が現役のSLを撮っていた頃、羽犬塚と筑後福島の間にC11が引く貨物列車が残っていたが、昭和49年(1974)に運用が廃止された。

黒木の大藤/福岡県八女市黒木町・素盞嗚神社境内/樹齢約620年/国指定
非常に知名度の高い藤なので、平日にも関わらず大変にぎわっていた。大藤はちょうど満開だった。




地を這うように伸びた幹からカズラのような枝を広げている。

 
応永2年(1395)、後村上天皇の第六皇子・後征西将軍良成親王のお手植えと伝えられる。
35歳の若さで亡くなった良成親王の陵墓が、黒木の東隣の矢部村にある。






矢部線の終着駅・黒木駅があったあたりにC1161が保存されている。


歩道には藤の絵のタイル。


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