巨樹セレクション
2005

樅木尾の有楽椿

宮崎県西都市樅木野/樹齢約300年/県指定
05/4/7 PENTAX*istD/18-35


尾八重川上流の幾重にも重なる山の懐に、日本最大といわれる有楽椿(うらくつばき)がある。
山深いところであるが、あちこちに標識が出ていて、迷うことなく行けた。
樹高10m、幹周り約2.4mと、木としては小さいが、椿としては大木である。
開花期が長く、淡いピンクの花を12〜4月まで楽しませてくれる。
おとずれたときは開花期の終わりに近かったが、花はしっかりと付いていた






有楽椿は、京都や奈良の古刹によく見られ、茶の湯ではなじみの深い花である。その名は、織田信長の実弟である茶人・有楽斎長益に由来する。古くは、薄色椿、太郎冠者、桃色侘助などと呼ばれてきた。


樅木野はかつての東米良村。狩猟文化の色濃い東米良、茶の湯の文化、そして茶の湯にゆかりの花。この木も都からもたらされたといわれ、かつての奥日向と中央との文化的交流をしのばせてくれる。