四国札所の石仏 遍路道の道標と石仏(7) 大興寺道・仙遊寺・極楽寺・讃岐国分寺

sikoku-daiko.jpg (74459 バイト) 大興寺道の石仏

 遍路道には様々な道がある。海沿いの道、野中の道、山
越えの道、里の道など、道それぞれに趣がある。

 第六十六番札所雲辺寺から第六十七番札所大興寺への遍
路道は、海抜約九百メートルの山から里へと一気に下る道
である。鳥の声を聞き、野の花をながめながらのんびりと
歩ける遍路道である。この遍路道は大興寺の裏手で終わる
が、大興寺近くでは、色々な石仏に出会える。

 秋も深まりつつある頃、大興寺近くの遍路道沿いの墓所
の前で、形のよい自然石に刻まれたきれいな石仏に出会っ
た。上部に梵字、中央を丸くえぐった中に大師像が浮き彫
りにされていた。
           『へんろ』2000年2月号

sikoku-senyu.jpg (109782 バイト) 仙遊寺供養仏

 第五十八番札所仙遊寺は、今治市の西部、玉川町の標高
約三四○メートルの山の上にある。ここまで来ると、四国
札所のちょうど三分の二を打ち終えたことになる。

 仙遊寺への車道は有料で、料金は納経所で支払う。この
車道のところどころに、石仏や道標が立っている。

境内への入口付近左手には、タオルの無人販売所があり、
右手にはたくさんの石仏が何段にもわたって並んでいる。
舟形石の中央に地蔵などが浮き彫りにされ、左右に供養文
が刻まれている。

 仙遊寺では十五年くらい前まで電気が通じていなかった。
しかし、いち早くインターネットのホームページを開設し
たのは仙遊寺であった。

            『へんろ』2000年3月号

sikoku-gokurakuji.jpg (94002 バイト) 阿波の遍路道標

 第ニ番札所極楽寺は、第一番札所霊山寺より徒歩で20
分ほどのところにある。霊山寺のしぶい色の仁王門とは打
って変わって、朱塗りの仁王門が出迎えてくれる。

 仁王門を入ると、右手に白い砂利の参道が続く。参道の
左手は、心なごむ庭園になっている。この庭園は、極楽を
表現したものであるという。

 庭園の中に古い道標が立っていた。仁王門前に立ってい
たものを、庭園内に移築したものである。最上部に方角を
さす指が、その下に大師像が浮き彫りにされている。

 本堂の近くには、大師お手植えと伝えられる樹齢千二百
年の長命杉が立っていて、寺域にいい雰囲気を醸し出して
いる。
            『へんろ』2000年4月号

sikoku-kokubunji.jpg (96614 バイト) 鶴が翔ぶ石仏

 四国八十八寺の中で、そのたたずまいが好まく思える寺
のひとつが、第八十番札所国分寺である。国分寺は、香川
県国分寺町にあり、讃岐国分寺跡として特別史跡に指定さ
れている。

 仁王門を入ると、本堂までまっすぐに参道がのびている。
本堂は鎌倉期に再建されたもので、本堂付近には、金堂や
塔の礎石が残っている。

 参道の両側には八十八ヶ所石仏が並んでいる。いつの時
代に造立されたものか定かではないが、どの石仏も彫りが
個性的で美しい。その中で、第二十番札所鶴林寺の石仏が
目に付いた。雲に乗った地蔵菩薩の頭上を鶴が翔んでいて、
物語性がある。
            『へんろ』2000年5月号

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