滝紀行

赤目渓谷

 三重県名張市 06/10/12 *istD
 国道165号線から県道567号線を南へ約7kmで赤目渓谷入口。渓谷沿いの遊歩道を
 一番奥の滝まで3.3km、90分歩く。
滝見をこころざす者なら一度は行ってみたい赤目四十八滝。赤目渓谷でもらえるパンフレットに掲載されているのは24、かなり小さな滝も載っている。赤目渓谷を代表するのは、入口から順に、不動滝、千手滝、布曳滝、荷担滝、琵琶滝の赤目5滝である。5滝以外は落差も小さかったり、流れが細かったりで、見劣りがする。

ともあれ変化に富んだ渓谷歩きはとても楽しかった。途中、千手滝前と百畳岩付近に茶屋がある。帰りに、百畳岩付近の茶屋に立ち寄って、甘酒とおでんを注文した。にこやかな老夫婦が営む茶屋で、毎日片道2kmの道を飲み物などの荷物を担いで往復しているという。


神秘的な霊蛇滝の滝つぼ。水深は約7m。

 
 斜滝あたりの渓谷美。
●霊蛇滝
落差6m、幅3mの小さな滝。
この滝の魅力は美しい色をした滝つぼ。
 

●不動滝
落差15m、幅7m。滝つぼの深さは10mあるという。霊蛇滝のすぐ上にあり、不動滝から霊蛇滝への流れの上に不動橋が架かっていて、この橋から、やや見おろす感じで、滝つぼを含めた滝全体を見ることができる。

明治中期まではここから先は原生林で立ち入ることができず、不動明王にちなんで名付けられたこの不動滝へお参りすることを「滝参り」と言ったそうだ。




 
 
●千手滝
落差15m、幅4m、滝つぼの水深20m。。
すぐ前に茶屋があり、一休みして滝を眺めるのもいいだろう。

●布曳滝
高さ30m、その名の通り布をたらしたように見える。滝つぼの深さも30mあるという。千手滝からの急な坂道を登る途中にある。遊歩道はこの滝の上流へと続いている。ちょっと分かりにくいが、右の写真の滝の上部に白いものが写っている。重い荷物を担いで登ってゆく百畳岩の茶屋のご主人である。






  
 
●竜ヶ壷
布曳滝の少し上流にある。落差は小さいが激しい流れが石臼のように岩盤を削って、深い壷になっている。


●柿窪壷
高さ15mで滝つぼの深さ10m。
遊歩道から見下ろすと、丸い滝つぼが印象的。
右の画像のように下流から見ると違った印象を受ける。








  
 
●荷担滝

高さ8mの滝が二つの分かれて流れ落ちる姿が、荷を担っているように見えることから名付けられた。
車谷長吉の直木賞受賞作を映画化した「赤目四十八瀧心中未遂」は2003年度の映画賞を独占したが、この滝の真ん中に虫捕り網を持った少年が立っているシーンが印象的だった。

やがて、瀧の周辺の闊葉樹は色めいて、赤や黄の落葉が舞い散った。
と、木枯らしが吹き、雪が降り、瀧は凍結している。
いつしか、せせふらぎが歌い、新緑が萌えた。
強い光に樹木の陰が濃くなると、再び瀧は勢いよく流れ落ちている。
季節は巡り、移ろい変わり、四半世紀後の冬で静止。

  
 

滝の左手に、渓谷の奥へとつづく遊歩道がある。

滝のすぐ上に滝つぼがあり、深さは10mもあるそうだ。

●琵琶滝

  
落差15m。楽器の琵琶に似ていることから名付けられたそうだ。
岩壁にかこまれた神秘的な雰囲気が好きで、滝つぼをあふれた水が岩を伝って
流れるさまがとても美しい。







  
  
●巌窟滝
赤目四十八滝の最後の滝、落差は7m。「この滝が最後の滝」という看板も出ている。滝の中ほどに石窟があることからこのように呼ばれているそうだ。遊歩道脇にはベンチがあり見下ろす感じで見れるし、河原へ降りて下から見ることもできる。

この滝の音を後ろに聞きながら引き返す。
往復3時間半の渓谷トレッキングは素晴らしかった。



  
 


滝を見にゆく