美しき棚田

 北五百川(きたいもがわ)
 
2001/5/26 PENTAX Z5p

新潟県下田(しただ)村の棚田


長岡市にあるサフラン酒造の土蔵に描かれた華麗な鏝絵に対面して、下田村に入った頃には夕闇が迫っていた。
近くにコンビニがなく、商店で食べ物を調達して、道の駅「漢学の里しただ」に駐車する。
あたりは静かで、田んぼではカエルが鳴いている。

翌朝、棚田へ向かう。今日も天気がすっきりしない。
北五百川の棚田の場所は、前日役場へ電話して道順を確かめておいた。
道の駅から東へ進むと、八木ヶ鼻という高い岩場が見えてくる。ここは、県内有数のハヤブサの生息地。
八木ヶ鼻の下を進むと、五百川という標識が見えてくる。
ここを左折して約1kmほど進むと、棚田の看板がある駐車場に達する。左手の斜面が棚田である。

棚田の最上部に上がってみると、後方に雪山が見え、素晴らしいロケーションである。
下から、犬を連れた少女が上がってきたので、「あの山は何という山ですか」と聞くと、少しはにかみながら小さな声で、
「いや、知らない」と答えた。

あの雪山も棚田も、少女の日常の中にある当たり前の風景であり、その山の名が何であるか知る必要がないのかもしれない。
やがて成人し、この村を離れたときに、ふるさとの懐かしい風景として思い出すことだろう。


少女が知らないと言った右後方の雪山は越後三山か。左手に犬を連れた少女も写りこんでいる。


田植えが終わった穏やかな田園風景。


ハヤブサの生息地・
八木ヶ鼻。