天主堂巡礼 旧大浦天主堂 長崎市南山手町/国宝

   

tensyudo-ohura1.jpg (78448 バイト)      東洋の奇跡

 日本26聖人殉教者に捧げられた国宝の旧大
浦天主堂は、長崎市南山手の高台にある。19
32年2月、ここを訪れた漂泊の俳人種田山頭
火は、「冬雨の石階をのぼるサンタマリア」と
いう句を残した。

 天主堂へ向かう坂の左手には、1865年3
月17日の潜伏信徒発見を記念した公園がある。

 浦上村の潜伏キリシタンとプチジャン神父と
の出会いは、ただちに横浜の日本教区長ジラー
ル神父へ伝えられた。

 そのときのプチジャン神父の書簡は、120
年以上の時の流れを越えて、読む者の心を打つ。
さらに横浜からパリの本部を経由してローマへ
伝えられ、世界カトリック史上に残る「東洋の
奇跡」として、教皇ピオ9世を感激させた。

  天主堂の入口に立っている「日本信徒発見記念」と刻まれた「日本の聖母」像の横をすり抜け
 て、3廊式リブヴォールト天井の板張りの堂内に入ると、見事なステンドグラスが目に付く。

  右の側廊にある脇祭壇の上には、1860年にフランスで制作された聖母子像が安置されてい
 る。俯きかげんの聖母マリアに抱かれた幼いキリストが、天を仰いで大きく手を広げている。


  これが、浦上のイザべリナ杉本ゆりが、「サンタマリアのご像はどこ?」とプチジャン神父に
 250年余の沈黙を破って信仰告白し、歴史的な信徒発見のきっかけとなった聖像である

  この付近から見ると、天主堂の屋根越しに、キリシタンの歴史を秘めた「日本のローマ」長崎
 の街が広がっている。

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「日本之聖母」像
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旧大浦天主堂から長崎の街を望む 。左は旧羅典神学校。


ライトに浮かび上がる旧大浦天主堂と旧羅典神学校 1994/10/9 Canon F1/24

関連ページ 大浦天主堂とその周辺


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