鉄道今昔物語

国鉄が分割民営化されJRへ移行したのが1987年、33年前のことである。国鉄時代にたずねた場所がJR移行後にどのように変化したのか、 記憶をたどりながら紹介したいと思う。
2020/10/10 記

■門司港駅
北九州市小倉南区にあるマンモス団地から、門司区にある持ち家の集合集宅へ引っ越してきたのが1980年だった。あれから40年になる。
その間折に触れ、数えきれないほどの回数、門司港駅へ立ち寄った。門司港駅は、いつも思い出の中にある。


門司港機関区で鉄道記念日の行事が行われたので、3歳の娘を連れて出かけた。
門司港駅前にクラウス15が展示され、機関区内には、8620、D52、D60なども展示されていた。1973/10/9


21時29分発の臨時寝台特急「富士」が走った日の門司港駅。これが改修前最後に見た門司港駅だった。 2010/11/21


6年の歳月をかけて大正時代の姿に修復され、2019年3月9日、ライトアップの点灯式が行われた。


■国鉄田川線豊津駅(平成筑豊鉄道田川線豊津駅)
田川線にSLが走っていた頃、その目的地は油須原だった。
北九州市小倉南区から小倉駅までバス、小倉駅から日豊本線を下り、行橋駅で田川線に乗り換えた。
豊津、犀川、崎山そして油須原で、途中駅である豊津で降りたのは2、3回だったと思う。


豊津駅を発車する下り貨物列車。左側に引き込み線がある。1974/6/29


あれから45年が経過した。
今は第三セクター平成筑豊鉄道田川線豊津駅となっている。行橋から油須原までの間にある駅は、犀川、崎山の2か所だったが、
今は、令和コスタ行橋、美夜古泉、今川河童、豊津、新豊津、東犀川三四郎、犀川、崎山、源じいの森と9か所となっている。


駅舎、引き込み線、手前の保線小屋らしき建物はなくなっているが、転轍機標識は健在である。2019/9/20
国鉄時代と同じアングルで撮りたかったが、左手の樹木が邪魔して無理だった。

■日田彦山線採銅所駅
日田彦山線へ頻繁に撮影に出かけるようになった1972年頃、石原町駅折り返しと香春駅折り返しのSLが走っていた。
1973年にSLが廃止となった後も、採銅所駅の桜などに誘われて、ときどき撮影に出かけていた。


トンネル上から構内を撮る。1977/4/1

この頃の日田彦山線には、急行列車や快速列車が走っていて、とてもにぎやかだったことを憶えている。
あれから39年が経過し、今は普通列車のみである。
しかも、2017年7月の水害により、添田・夜明間が不通となり、2019年にはBRTによるバスへの転換が決定した。


左手にあった桜はなくなっていた。2016/4/4

■後藤寺線中元寺川

後藤寺駅から西へ10分ほど歩くと、中元寺川がある。

道路橋から、後藤寺線の鉄橋が見える。

船尾からの石灰石の貨車を引いて、かなり頻繁に、9600型蒸気機関車が鉄橋を渡っていた。

コンクリートの護岸が行われていない自然な川で、川原へ降りることができた。
 
 短い鉄橋なので長い編成を入れられないが、南側からは背景がぬけてすっきりした写真が撮れた。1973/7/7

久しぶりに中元寺川をたずねた。
マヤ34形軌道検測車を撮影するためである。
左側は護岸がされているものの、草が生えて自然の川に近い。
右側はコンクリートがむきだしになっていたので、コンクリートが写らないように土手の上から撮影した。
土手沿いには、昔は建物がほとんどなかったが、今はたくさんの建物が並んでいる。白いガードレールも目ざわりである。


マヤ検が中元寺川を通過する。2020/10/3

■日南線大堂津
日南線にSLが走っていた頃、2回立ち寄った。当時、客車は気動車で、貨物はSLだった。
日南線は好きな路線のひとつであるが、大堂津の前後の海を入れた風景が好ましい。
気動車が国鉄型からJR型へ切り替えられる前に、もう一度訪ねたいと思っている。


1974/12/28 大堂津〜油津 C11+貨車+貨車+車掌車という短編成の貨物列車。
この頃は国道からすっきりと鉄橋が見えていた。


2017/3/8 ほぼ同じ位置からだったが、カンザクラが咲いていたので広角に撮影した。

■山陰本線湯玉海岸
小串・湯玉間の海岸に、並び松という小さな海水浴場がある。
近くの岩場に打ち寄せる波とそのむこうを走る列車の風景が好きで、よく立ち寄っていた


1973/3/25 D51が引く客車列車。


1987/7/31 14年後の国鉄民営化からすぐの頃、機関車はDD51へ、客車は50系の赤い客車に変わっていた。
海岸にはテトラポットが増え、かろうじて砂浜が残っていた。


2013/10/6 さらに26年後、団体臨時列車「サロンカーなにわ」。海水浴場の建物を入れて広く撮ってみたが、この日は風が弱くて波が立たなかった。
後ろの建物がやたらに目立って、がっかりした。この日以降、ここへは撮影に行っていない。

つづく・・・


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