西海の灯台 南九州の灯台 屋久島・種子島・佐多岬


        
     屋久島への道


屋久島への思いは、高校2年の夏、当時所属していた山岳部の宮之浦岳縦走に参加できなかったことから始まる。高校、大学を経て社会人になっても、屋久島への思いは心のどこかに残っていた。

屋久島には巨樹中の巨樹・縄文杉があり、今はまれにしか使われることのない森林軌道を歩いて縄文杉への道をたどってみたい。

島の西端・永田岬には煉瓦造りの屋久島灯台があり、西部林道を通って灯台をたずねてみたい。長い間くすぶっていた思いが再びよみがえっていた。

      

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 屋久島の西端・永田岬に立つ屋久島灯台

1995年10月7日、屋久島へ到着した日は激しい雨で、早々に安房の宿へ入った。翌日は晴天。足慣らしのため、標高1600mの湿原・花之江河(はなのえごう)まで6時間かけて往復し、ヤクスギランドやその周辺にある仏陀杉・紀元杉・川上杉などを撮影した。

10月9日、白谷雲水峡を6時に出発し、大株歩道入口10時着、途中撮影しながらの歩行であったため4時間を要した。翁杉・ウィルソン株・大王杉を経て縄文杉に到着したのは12時半であった。縄文杉は急な斜面の上に幻のように立っていた。弁当を食べながら、1時間ほど縄文杉の側で時間をすごして帰途についた。

大株歩道を下り、森林軌道から辻峠の登りにかかったのが4時半、白谷雲水峡着が6時半であった。縄文杉往復12時間半、やはり縄文杉への道は遠かった。

10月10日は、南まわりで、千尋(せんぴろ)の滝、大川(おおごう)の滝を撮影し西部林道へ入る。林道は海沿いの高い位置を通っているが、木が茂っていて海は見えない。道路ぎわでは屋久ザルがたむろしている。

樹林がとぎれるあたりで視界が開け、高い断崖の永田岬に立つ灯台が見えてくる。屋久島灯台は、航路標識事務所の職員が常駐している数少ない灯台のひとつである。
  季刊『生命の島』1996年12月号 より

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             種子島宇宙センターと発射台を望む種子島灯台

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        屋久島行きのフェリーから佐多岬灯台を望む