tokititle2.gif (4379 バイト) 以前から、長い時間が刻み込まれたものに愛着を感じていた。
それは、樹齢を重ねた巨樹だったり、風雪に耐えた路傍の石仏
だったり、朽ち果てようとする建造物だったりした。

tubaki-minka3.jpg (193432 バイト) 2002年4月、広島県世羅西町山中福田
の長寿椿を見に行った。樹齢約1400年
といわれる見事な椿だった。一部に枯れ枝
があるが、美しく大きな花を咲かせていた。

椿のむこうに、茅葺きの民家が見えた。人
が住んでいるようには見えない。かなり傷
みが進んでいる。

奈良時代から延々と時を刻んできた椿、昭
和という時代の庶民の暮らしを見てきた民
家。生きた時間の長さは異なるが、「時を
生きた風景」として共存している。

自分自身、やがてこの世から消え去る。同
様にこの風景も未来永劫に続く訳ではない、
やがては失われる。そんな思いをこめて、
旅の途中で見た風景の中から、「時を生き
た風景」を順次紹介してみたいと思う。

このページのタイトルは、阿曽利夫氏の写真集『時を生きた風景』(1993年、BeeBooks)に感銘を受け、同タイトルを引用させていただきました。
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2005.10.15
長崎県佐世保市
瀬戸越町
眼鏡岩」
高さ10m、長さ20mの巨大な砂岩壁で、厚さは1.5mで直径8mと5mの穴があいている。太古の昔、今から数十万年前、このあたりが海だった頃に波によって侵蝕され出来たと考えられている。その形から眼鏡岩と呼ばれるようになった。平安の頃、この地にやって来た弘法大師がこの奇岩を見て、千手観音像と梵字を彫ったと伝えられている。

2002.9.25
静岡県下田市
入田浜
神子元島
 灯台
神子元島(みこもとじま)は下田港の沖10kmに浮かぶ周囲4kmの島。島に立つ灯台は日本最古の石造りの灯台で、国の史跡に指定されている。建造から130年を越え、伊豆の海の風景として親しまれてきた。南伊豆町や下田市から渡船が出ているそうなので、いつか必ず渡ってみたいと思っている。

chosei-tanko-s.jpg (25157 バイト)

2002.3.23
山口県宇部市
西岐波
旧長生炭鉱
水景
壁紙1024×768
長生炭鉱は、大正3年に開坑され、昭和17年に水没。水没による死者は183人、その内131人が朝鮮半島から強制連行されてきた人たちであった。水没から60年を経ても、排気・排水のための円筒形の施設(ビーヤー)が周防の海に立っている。そして、183人の犠牲者は、今も海に眠ったままである。
yobuko-tensyudou1-s.jpg (23935 バイト) yobuko-tensyudou2-s.jpg (14509 バイト) 1995.8.19
佐賀県呼子町
呼子天主堂
神の家
ちょっとしたきっかけで天主堂を訪ねるようになったのは1991年8月、それからの1年間で九州の天主堂を訪ね終えた。1995年、馬渡島(まだらしま)への2度目の訪問の帰りに、呼子天主堂へ立ち寄った。外壁が美しく塗装され ていたが、100年を越える歳月と祈りが蓄積された建物には気品があった。
tikadobasi-s.jpg (35608 バイト) 1992.5.30
大分県臼杵市
近戸橋
(ちかどばし)
ダムに沈む
 眼鏡橋
近戸橋は、野津町と臼杵市の境界を流れる臼杵川に架かっている。県道ができるまでは、日常の往来に欠かせない橋だった。下流に乙見ダムができ、水量の多い時期には水没して、橋の上だけしか見えない。橋の長さは38mとかなり大きい。明治26年(1893)に架けられ100年の風雪に耐えてきた 。

                             
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