寅さんが歩いた風景 第17作寅次郎夕焼け小焼け 兵庫県龍野市 2000.4.29

寅さんが、飲み屋で知り合った老人(宇野重言)を連れて帰ってきた。この老人、日本画壇の池の内青観で、世話になったお札にと残していった走り描きの絵がなんと七万円で売れた。

その青観と、寅さんは旅先の兵庫県龍野で再会した。青観は市から絵を依頼されていて、その夜、歓迎会が催され寅さんも出席した。寅さんは芸者ぼたん(太地喜和子)が気に入り上機嫌。東京に来たら柴又に立寄るようにと、言い残して帰った。

夏が来て、ぼたんが″とらや″に現れた。ぼたんは、トラの子の二百万円を貸して逃げられた男が東京にいるのをつきとめて会いに来たのだが、一銭もないから払えないと追いかえされたという。かくなるうえはと、青観に助けを求めるが、「そんなことのために絵を描くのは芸術的良心が許さない」と青観は憤慨。ぼたんは、「寅さんの気持ちだけでうれしい」と涙を流し、龍野に帰っていった。

しばらくして、寅さんはぼたんのことが気になり、再び龍野を訪れた。そこで寅さんぼたんから、青観から絵が送られてきたことを告げられ大感激する。

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龍野市は、童謡「赤とんぼ」の作詞でよく知られている三木露風
の出身地である。この町は、童謡の里、赤とんぼの里と呼ばれ、
江戸から明治にかけての町並みが残っている。


   赤とんぼ 作詞:三木露風 作曲:山田耕筰

 夕焼小焼の 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か
 山の畑の桑の実を 小籠に摘んだは まぼろしか
 十五で姐やは嫁にいき お里のたよりも絶えはてた
 夕焼小焼の 赤とんぼ とまっているよ 竿の先

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赤とんぼがデザインされた蓋。

   中垣内川(なかがいちがわ)にかかる清江橋付近

17-kiyoe.jpg (133017 バイト) 生まれ故郷の龍野をおとずれた青観さんは、市役所の車でこの橋のたもとにさしかかる。

その時、偶然にも寅さんが橋の向こうから、道路の真ん中を歩いてくる。それに対して、運転手が警笛を鳴ららす。

寅さんは、「プープープープーうるせぇな」と言いながら近づいてきて青観さんに気付き、再会を喜び合う。

このあたりは龍野市の郊外で、田園風景が広がっている。

   洋風に改築されたが今も営業している梅玉旅館

17-umetama.jpg (125952 バイト) 寅さんは青観さんのお供をし町主催の歓迎会に出席する。宴会が行なわれるのがこの梅玉旅館。ここで芸者のぼたんと出会う。

この純和風の建物のむこうに、コンクリートの真新しい建物があり、宿泊や食事ができる。

旅館の庭には、天然記念物に指定されている「片しぼ竹」があり、自由に見学できる。

   龍野橋 から見た鶏籠山(けいろうざん)

17-tatunohasi.jpg (115889 バイト) 歓迎会の翌日、二日酔いの寅さんは観光課長の案内で、車で市内観光をする。

最初に案内されるのが、揖保川の大橋(龍野橋)のたもと。ここからは、龍野市のシンボル・鶏籠山が美しく見える。

200万円をだまし取られたぼたんをなぐさめようと、夏の暑い日、寅さんは再びここをおとずれる。

橋の上では、アイスキャンデー売りが自転車を止めていて、寅さんはアイスキャンデーを買う。

   青観さんが散歩する武家屋敷跡付近

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青観さんは、久しぶりにおとずれたふるさと龍野のあちこちを散歩する。ここ武家屋敷跡付近にもやって来る。

武家屋敷跡の建物は、現在は龍野カトリック教会として使用されている。最近修理が施されて、美しくよみがえった。

全国には純和風の建物のカトリック教会がいくつかあるが、ここもそのひとつ。    

■■■ 龍野/町並みウォッチング ■■■

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菊屋商店の店頭

御菓子の吾妻堂

伏見屋書店

洋風建築の山下邸