寅さんが歩いた風景
  
第30作 花も嵐も寅次郎
別府市志高湖畔・鉄輪温泉街、 臼杵市福良天満宮、
湯布院町湯平温泉 ・湯平駅、杵築市志保屋の坂

 大分県湯平温泉の旅館で、寅さんは東京からきた二組の泊まり客と知り合う。女
友だちと観光旅行に来ていたデパートに勤める蛍子(田中裕子)と、母の遺骨を郷
里に埋葬するために来ていた三郎(沢田研二)である。

 三郎の母が昔、この宿の女中だったことを知って、寅さんは法要を営むことにし
蛍子たちも出席させる。読経が流れるなか、寅さんが失態を演じて蛍子たちが笑い
ころげる一幕もあったが、法要は無事に終わった。

 翌日、三郎と杵築で出会い、四人であちこち見物する。三郎は蛍子を好きになり
つきあってくれるよう言うが、不器用な求愛に蛍子の返事はなかった。三郎は動物
園の飼育係で、チンパンジーの喜怒哀楽はわかっても人間の心理には無知だった。

 東京に戻った寅さんは、三郎から自分の気持ちを蛍子に伝えてほしいと頼まれる
が、蛍子は三郎があまり二枚目すぎるからという理由で交際を断った。寅さんはへ
タな芝居を打って二人を会わせ、とにかく交際するところまではこぎつけた。

 二人がめでたく結ばれたという報告を受けた寅さんは、さくらに「いいな二枚目
は。ちょつとヤケるぜ」とそっと本心を語ると、いつものように旅立っていった。

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■志高湖畔 2014/2/5

柴又を飛び出した寅さんは九州へ。湯平温泉に行く前に立ち寄ったのが志高湖。
ハングライダーで飛んできた人たちに、「兄さん、寒いのに空飛んで大変だな」と声をかける。


■福良天満宮 2017/3/8

寅さんは臼杵市の福良天満宮で絵をバイをする


映画では露店が並び参拝客でにぎわっていた。


寅さんがバイした場所には記念碑があった。

■湯平温泉 1999/9/9

次に寅さんが現れたのが由布市の湯平温泉。

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300年の歴史が刻まれた石畳。

蛍子たちと三郎が通りがかるのが、ポストのあるこの付近。
ロケから17年、石垣以外はポストも周辺の建物も変わっていた。


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湯平温泉常盤かん前の石段
湯平温泉は、種田山頭火が昭和5年11月に宿泊したところであり、行乞記には次のように記されている。

 沿道のところどころを行乞して湯ノ平温泉といふここへ着いたのは四
 時、さっそく一浴一杯、ぶらぶらそこらあたりを歩いたことである。

 ここ湯ノ平といふところは気に入った、いかにも山の湯の町らしい、
 石だたみ、宿屋、茶屋、湯坪、料理屋、等々もおもしろいね。

   しぐるるや人のなさけに涙ぐむ
   ひとりあたたまってひとりねる

■湯平駅 1999/9/9

30-yunohiraeki.jpg (161917 バイト)寅さんは湯平駅に向かう途中で蛍子たち
と出会い、駅のホームで列車を待つ。

駅名標のそばのベンチで、寅さんと蛍子た
ちが話をする。

駅は改築され、駅名標も新しいものに変わ
っていた。

左手の待合室は当時もあったようであり、
画面にちらっと映っていた。

 山間の駅湯平、正面方向に湯平温泉がある。

志保屋の坂 1999/8/22

30-sioya.jpg (187395 バイト)湯平温泉で出会った寅さんと蛍子たちが、三郎と再会するのがこの志保屋の坂。

三郎がこの坂を車で下っていると、右手の石垣の上に蛍子が立っている。そのむこうの路地から寅さんが現れる。

右手前に、「きつき城下町資料館」への入り口が設けられたため、ロケ当時とは少し様子が変わっている。

車が通行出きる坂は、この坂くらいだから、ロケに使われたのであろう。

杵築には北と南の台地に武家屋敷跡があり、北台、南台と呼ばれている。

中央の谷の部分が町人の住む所で、今も商店が並んでいる。北台、南台からは急な坂を上り下りしなければならない。

 杵築市志保屋の坂、正面は酢屋の坂。

■鉄輪温泉街 2014/2/5  関連 ページ 鉄輪温泉・町歩き

ストシーン。寅さんが商売をするのが、正月でにぎわう鉄輪温泉街の永福寺付近。
画面には、石碑やお寺の屋根が映し出されていた。