寅さんが歩いた風景
第34作 寅次郎真実一路(1/2)
つくば市、枕崎市、坊津町 |
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タコ社長の娘・あけみ(美保純)のことで喧嘩となり、家を飛び出した寅さんは
上野の焼き鳥屋で酔ってウサ晴らし。ところがカネがない。払ってくれたのは見知
らぬ男(米倉斉加年)。男は証券会社の課長だった。
翌日、寅さんは課長を焼き鳥屋に誘う。翌朝目覚めたのは茨城県牛久沼の課長の
家だった。課長は早朝に出勤、家には美しい妻のふじ子(大原麗子)がいた。
数日後、寅さんが牛久沼を訪ねると、課長は蒸発し行方不明になっていた。しば
らくして、課長を故郷の鹿児島で見た人がいるという情報が入り、ふじ子は出発す
る。寅さんもタコ社長に借金して同行する。あちこちと探しまわるが課長の行方は
わからない。沈みがちなふじ子を寅さんはなぐさめる。
二人の旅が徒労に終わって数日後。旅に出ようとする寅さんの前に、ひょっこり
課長が現れた。寅さんは課長をタクシーに押しこんで牛久沼へと急いだ。息子と親
子三人抱き合う姿を見とどけ、寅さんはそつと課長の家を後にした。
寅さんはさくらに電話をしただけで柴又には帰らず、その足で旅に出た。冬の到
来を告げる冷たい風が吹きすさんでいた。
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●牛久沼 07/4/4
課長さんと飲んだ寅さんは、牛久沼の課長さんの家へ泊る。
翌朝、夜がまだ明けきらない頃、課長さんは自転車を重そうに漕いで出勤する。

ロケが行われたのは牛久沼のほとり、森の里団地。中央付近の車が見えるあたりが課長さんの家。
ロケに使われた家には門があったが、今は門はなく車庫になっていた。
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森の里団地の南に架かっている茎崎橋。
課長さんは、むこうからこちらへ、自転車で通り過ぎる。
この橋は、中央がやや高くなっていて、自転車の場合はしっかり漕がないと前に進まないのではないだろうか。
自転車を重そうに漕ぐ課長さんの姿に、課長さんの苦悩が滲み出ているようなシーンだった。 |
すっかり明るくなった頃眼を覚ました寅さんは、課長さんの妻・ふじ子と顔を合わせる。
世間話をしているうちに、家の中にふじ子と二人っきりであることを知り、あわてて立ち去る。
お守りを忘れた寅さんをふじ子が追っかける。

寅さんとふじ子が別れたあたり。
森の里団地の前には舗装道路があり、沼側には土の道がある。ロケ当時と変わっていなかった。
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●開聞岳
99/12/11
蒸発した課長さんを探すために、寅さんとふじ
子は鹿児島へと旅立つ。
鹿児島空港から鹿児島駅へ、さらに指宿枕崎線
で枕崎へむかう。車内では、寅さんが写真を持
って、「この人を見かけたことはないか」と忙
しく聞きまわる。
映画では、開聞岳(薩摩富士)を背景に、国鉄
時代の赤いディーゼルカーが映し出されていた。
西大山駅は日本最南端にある駅。駅といっても、
簡素なプラットフォームがあるだけで、駅舎は
ない。
指宿枕崎線・西大山ー大山、背後は開聞岳(90/9/16)
●枕崎駅 99/12/11
課長さんのふるさとは、枕崎から三つ目の駅。
しかし、寅さんとふじ子は、なぜか枕崎駅に
降り立つ。
枕崎から三つ目は薩摩塩屋、ここでは絵になり
にくかったため、枕崎駅に降り立つ設定にした
のであろう。
枕崎駅の外観はロケ当時とほとんど変わってい
なかったが、駅舎内や駅舎裏は、廃屋のような
状態になりつつある。
列車本数は朝夕の7往復、昼間は列車はない。
したがって、効率面から駅員は常駐していない。
指宿枕崎線・枕崎駅(昭和34年建造)
●丸木浜 99/12/11
課長さんの実家で泊まった翌日、鹿児島市の天文館通りで
課長さんらしい人を見かけたという人をたずねるが、収穫
はない。
タクシーの運転手に扮するのが、桜井センリさん。寅さん
が、運転手に事情を話し運賃を安くするように交渉する。
二人のやりとりがおかしかった。
次にむかったのは、課長さんが「子供を海水浴に連れてき
たい」と言っていた丸木浜。
夏は海水浴やキャンプでにぎわう丸木浜も、今は誰もいな
い。鳥の鳴き声と打寄せる波音が聞こえるばかりであった。
国道から見た丸木浜
 
南国の陽射しに美しく輝く丸木浜
この辺りで、寅さんたちはバーベキューをする |