寅さんが歩いた風景 48作寅次郎紅の花 岡山県美作滝尾駅/勝山町/津山市 2000.4.12


 震災前の神戸から最後の連絡があったきり、寅さんから何の便りもない。ところ
が偶然見ていたテレビ番組に、ボランティア活動をしている寅さんが映し出された。

 そんな頃、満男が想いを寄せていた泉(後藤久美子)が名古屋から上京し、結婚
することを告げられる。動転した満男は、心にもなく泉の結婚を祝福するようなこ
とを言ってしまう。

 泉が岡山県の津山へ嫁ぐ日が来た。花嫁姿の泉を乗せて式場に向かう車の前に立
ちはだかる車には満男の姿があった。満男は袋だたきにされ警察に突き出された。
ついふらふらと列車から船へと乗りついで、着いたのは奄美大島だった。

 一文無しで島に上陸した満男は、美しい中年女性に助けられ、彼女の家に連れて
いかれる。なんとそこには寅さんがいた。満男を助けてくれたのはリリー(浅丘ル
リ子)だった。しばらくして、泉が満男を追ってやって来た。泉に自分の気持ちを
正直に告白する満男。寅さんとリリーは若い二人を優しく見守った。

 年が明けてリリーからの手紙にはしばらく寅さんと暮したが、またけんか別れし
たと書かれていた。そのころ、寅さんは再び神戸を訪れていた。
 
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  ■ 美作滝尾駅

     松竹映画のシンボル・富士山がフェイドアウトすると、木造の小さな駅が画面に現れる。駅舎内では、
     委託駅員のおじさんが新聞の尋ね人の広告を読んでいる。

      寅 みんな心配しています 連絡して下さい  さくら

     尋ね人は寅、依頼人はさくら。そこへ、寅さんとポンシュウが駅へやってくる。寅さんは勝山まで切符
     を買った後、指でぐるぐると輪をかいてトンボを採ろうとするが逃げられる。

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 おとずれた時は櫻が満開だった。駅へ向かう道の右手に並木があり、駅構内の端に大きな木が
 あった。構内のものは老木で、その姿はかなり遠方からでも見ることができた。


   因美線には趣のある木造駅舎が残っている→鉄道と旅情の部屋/因美線特集


  ■ 勝山町辻本店

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冒頭の美作滝尾駅のシーンに続くタイトル
バック。

美作滝尾駅から列車に乗った寅さんとポン
シュウは、勝山町へやってくる。

御前酒蔵元の辻本店に立ち寄り、日本酒を
試飲してフラフラになり千鳥足で出てくる。

「寅さん津山きんちゃい会」によって岡山
県北での「男はつらいよ」のロケ誘致が行
われ、第48作でそれが実現した。

     雪の翌日、町並み保存地区の御前酒蔵元 96.2.4


  ■ 津山市瓜生原(うりゅうばら)目瀬家

     泉の結婚相手の実家。婚礼衣装の新郎新婦が、記念写真を撮った後で車に乗り込み、列を組んで出発する。

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ロケを記念して、1997年7月21日に 男はつらいよロケ記念石碑除幕式を行った。

このシーンの撮影が行われたのが、津山市郊外の瓜生原の旧家・目瀬家。裏山から見ると庭を取り囲むように母屋、土蔵、塀などが建っている。おとずれた日は天気も良く、裏山の山櫻が見頃を迎えて、美しく咲き誇っていた。奥様に屋敷内を案内していただき、コーヒーをご馳走になりながら色々とお話を聞かせていただいた。

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ゆるやかな坂道の途中に門がある。
門を入ると左手に母屋、右手に中庭。母屋の向かいに休憩室のような建物。


  ■ 津山市上之町

     婚礼の列が城下町の狭い道路を走っている。反対側から1台の車がやってきて、行列の通行を邪魔する。
     邪魔したのは満男だった。満男は車から出ると、「泉ちゃん、結婚なんかやめろ」と叫ぶ。
     そして、満男は、みんなに取り押さえられる。

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婚礼の行列が通るのがこの上之町。この土塀の辺りで満男
が通行の邪魔をする。上之町も民家が建てかえられ、武家
屋敷の面影はほとんどなくなっている。
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台風の被害を受けたのだろうか、
屋根にシートがかけられていた。