英彦山

ひこさん
標高1200m

 雪の財蔵坊鬼杉が見たくて英彦山へ向かった。銅の 鳥居からはじまる参道の石段は雪におおわれていた。奉幣殿からは山道の踏み跡をなぞって進む。足跡は3人分くらい。空はよく晴れている。

 中岳山頂は少し風があったが、その他の場所は、ほとんど無風で温かい。南岳下の鎖場も新雪でおおわれていたが、凍結していなかったので比較的楽に通過できた。鬼杉も期待に違わず雪が積もっていた。

 鬼杉から玉屋神社への道には踏み跡がなく、少々不安になるが、登りはじめてすぐに女性が下りて来た。救いの女神だ。このひとの踏み跡を辿り、迷うことなく玉屋神社に到着。

 玉屋神社と奉幣殿との中間地点あたりで、向こうからその女性がまた現われた。黒の上下のトレーニングウェア、両手にスティックを持ち、スキーのクロスカントリーのようにヒョイヒョイと進む。筆者の3倍くらいの早さである。トレーニングで歩いているのか、それともあれは、英彦山を徘徊する天狗だったのか。
                    

 福岡県添田町。 CAMEDI E-100RS (03.2.21)

 「紫匂う英彦山(えひこさん)、清き流れの城井川(き
 いがわ)の岸に開けし野辺はるか」、これは筆者が卒業
 した小学校の校歌であり、幼い頃から英彦山は身近な存
 在だった。

 はじめて英彦山に登ったのは、子ども会で行った中学1
 年のとき。次は20代前半に会社の友人と、何でそうな
 ったのか分からないが夜中に登った。20代後半には後
 に妻となるひとと。二人の子供が小学生になった頃の夏
 英彦山の旅館で1泊した。そして今回が5回目、本当に
 久しぶりの英彦山だった。

 銅の鳥居から中岳・南岳・鬼杉・玉屋神社経由で4.5
 時間、休憩を入れて5.5時間。今回は、写真を撮りな
 がらで、しかも雪で足を取られ、6.5時間かかった。



新雪が積もった銅の鳥居。






                


参道の左手に立っている杉田久女の句碑。
谺(こだま)して 山ほととぎす ほしいまま


南岳への登山道から見上げた上宮の社殿。



英彦山神宮上宮がある中岳山頂から南の展望。
玖珠万年山の向こうに涌蓋山から続く九重連山。
                                           

福岡県の山歩き