寅さんが、飲み屋で知り合った老人(宇野重言)を連れて帰ってきた。この老人、日本画壇の池の内青観で、世話になったお札にと残していった走り描きの絵がなんと七万円で売れた。
その青観と、寅さんは旅先の兵庫県龍野で再会した。青観は市から絵を依頼されていて、その夜、歓迎会が催され寅さんも出席した。寅さんは芸者ぼたん(太地喜和子)が気に入り上機嫌。東京に来たら柴又に立寄るようにと、言い残して帰った。
夏が来て、ぼたんが″とらや″に現れた。ぼたんは、トラの子の二百万円を貸して逃げられた男が東京にいるのをつきとめて会いに来たのだが、一銭もないから払えないと追いかえされたという。かくなるうえはと、青観に助けを求めるが、「そんなことのために絵を描くのは芸術的良心が許さない」と青観は憤慨。ぼたんは、「寅さんの気持ちだけでうれしい」と涙を流し、龍野に帰っていった。
しばらくして、寅さんはぼたんのことが気になり、再び龍野を訪れた。そこで寅さんぼたんから、青観から絵が送られてきたことを告げられ大感激する。 |
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