| 寅さんが歩いた風景 第22作 噂の寅次郎 |
静岡県島田市蓬莱橋、長野県大桑村 |
木曽路へ向う寅さんは、蓬莱橋の上で旅の僧(大滝秀治)から、女難の相があると言われ、ダムの上で失恋して泣いている女性・瞳(泉ピン子)を助ける。元気を取り戻した瞳と大井川鉄道の千頭駅前で別れバスに乗る。バスの中でひとり旅をしている博の父(志村喬)と出会う。
ふたりは、いっしょに木曽路を旅するが、博の父から、「今昔物語」の話を聞かされ、大いに反省して柴又に戻る。柴又のとらやでは女店員早苗(大原麗子)が働いていて、寅さんは早苗を一目見たとたんに、木曽路での反省は吹き飛んでしまう。
早苗は別居中で、夫の友人で高校教師をしている添田(室田日出男)が、夫に頼まれたと言って、早苗に離婚届を届けに来る。早苗は添田に付き添われ離婚届を提出する。添田と早苗は幼なじみで、添田は子供の頃から早苗に好意を寄せていた。
しばらくして、添田がとらやをたずねてきた。故郷の小樽で就職先が見つかったので小樽へ帰るとのこと。早苗は配達で不在だった。添田は、早苗に渡してほしいと貯金通帳を寅さんに預ける。寅さんは、添田の早苗に対する気持ちを知ることになる。
添田が帰ってからすぐに早苗が帰ってくる。寅さんは早苗に添田のあとを追うように言い旅に出る。そして、列車の中で新婚旅行中の瞳とバッタリ出会う。 |
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■静岡県島田市蓬莱橋 02.9.26
木曽路へ向う寅さんは蓬莱橋の上を歩いている。むこうから旅の僧がやってくる。
すれちがった後で僧に呼び止められ、「女難の相」が出ているから気をつけるように言われる。
僧 もし、旅のお方。
寅さん 何か?
僧 まことに失礼とは存じますが、あなた、お顔に女難の相が出ております。
お気をつけなさるように。
寅さん 分かっております。
物心ついてからこのかた、そのことで苦しみぬいております。
では。

世界一長い木造歩道橋。長さ896.5m、幅2.7m。
■長野県大桑村の寺 2014/10/11
木曽路を博の父と旅する寅さんは寺に立ち寄る。
一つ目の寺で、門などが撮影されたのが野尻にある妙覚寺。
二つ目の寺で、内部が撮影されたのが須原にある定勝寺。
冒頭の夢から目覚めるシーンの寺の本堂は、妙覚寺か定勝寺ではないかと思ったが、映画ではガラス戸の
ようなものが映っていて印象が違う。ロケから36年経過しているので、改修されているのかもしれない。
下の写真は左が妙覚寺。右が定勝寺。


妙覚寺へタクシーでやって来たふたりは、石仏の
前にタクシーを止める。タクシーの中の寅さんの
寝顔のむこうに石碑が映し出されていた。 |

博の父は門から中に入る。

戻ってきた博の父は、寅さんへ「どうだい、なか
なかいい寺だろ」と言うが、寅さんは無関心。
博の父が門前の写真を撮ろうとして、レンズキャ
ップを付けたままであることに気がつき、苦笑い
するシーンが印象的だった。 |

妙覚寺でよく知られているのがマリア観音。
頭の左右にあるのが十字架に見えることから命名されたようだが、青面混合ではないだろうか。 |

古文書を調べた定勝寺の広間。 |

寅さんは庭で退屈そうに待っていた。 |
■長野県大桑村野尻 02.9.16
木曽路を博の父と旅する寅さんが泊まった2軒目の宿「庭田屋」。
この宿で、寅さんは「今昔物語」の話を博の父から聞かされ、大いに反省して柴又へ帰る。
映画では、玄関先から前の道が映し出される。
ここは中山道の旧野尻宿、宿場町の面影はほとんど残っていないが、この旅館は往時をしのばせてくれる。
すぐ近くに中央本線の野尻駅があるが、こちらもいい雰囲気の駅だった。

庭田屋旅館。 野尻駅。M41年10月の建物標が貼られていた。
瞳と分かれる千頭駅前、寅さんが列車に乗り込む塩郷駅はロケ当時とは様変わりしていた。
瞳と出会うダムや寅さんが電子バンドをバイする神社はまだたずねていない。
早苗役の大原麗子は32歳、とてもきれいだった。38歳の時にも、第34作寅次郎真実一路に出演している。
大原麗子ファンとしては、どちらも忘れられない作品である。
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