信州のとある駅前のバス停のベンチで寅次郎は老婆と知り合い、一晩その家に泊めてもらうことになった。翌朝、女医の真知子(三田佳子)が老婆を迎えにきた。真知子の説得には応じなかった老婆だが、寅次郎が一緒に行くということで病院行きを承知した。そのお礼にと、真知子は寅次郎を食事に招いた。
ちょうどそのとき、真知子の姪で短歌好きの早大生・由紀(三田寛子)が訪ねて来た。柴又に電話して受験勉強中の甥の満男に、早大を受験しろと言い出す始末だった。
柴又に戻ってから早大に出かけた寅次郎は、授業中の教室に紛れ込み、トンチンカンな質問をして教室内を爆笑の渦につつんだ。やっと面会した由紀から、真知子が休みをとって上京していることを聞き大喜びする。数日後、真知子と由紀がとらやを訪ねてきた。落ち着かない賞次郎にさくらたちはヒヤヒヤしたが、真知子と由紀は楽しいときを過ごして帰っていった。
それからしばらくして、寅次郎に由紀から電話が入った。寅次郎の説得で入院した老婆が危篤だという。とるものもとりあえず、寅次郎は信州に向かったが、寅次郎が病院に看いたとき、老婆はすでに息をひきとつていた。 |
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長野県小諸市 02/9/19

寅さんと老婆が出会う小諸駅前のバス停。映画と
同じ場所に本物のバス停があった。バス停のそば
にはベンチも置かれていた。 |

小諸へ行ったら、「こもろ寅さん会館」へ
ぜひ立ち寄りたい。寅さんに関する品々が
がたくさん展示されている。 |

真知子先生が勤める小諸病院。建物の半分が老人
福祉施設増設で、コンクリートに改築されていた。 |

木造の旧館は昭和5年(1930)の建造。
いい雰囲気の建物である。 |
■ 長崎県島原城 01/7/3
第40作のラストシーンがロケされたのは、島原城。江戸時代初期の築城で、明治初期に廃城となり荒れ
るに任せていたが、1964年に天守閣が復元された。ここにはキリシタン史料館がある。
トップシーンでは、バイしていたジョギングシューズを男(笹野高史)にはき逃げされる。このラスト
シーンではデイバックをバイしている。そこへ、男がやってきて、デイバックを背負ってみる。寅さ
んと男の目が合い、ジョギングシューズをはき逃げした男だと気付く。逃げる男をポンシュウ(関敬
六)とテキヤ仲間が追いかける。
寅さんがバイしていたのが島原城天守閣の前。男が逃げるのが、島原鉄道の島原駅へつづく坂道。
島原駅からは、坂の上に天守閣が見える。

町並みウォッチング/長崎県島原市
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■夕暮れの島原半島■
あの山の麓に島原の町が |
■鉄砲町武家屋敷■
水路と石垣 |
■武家屋敷で出会った猫■
じっとみつめて何思う |
■護国寺の山頭火句碑■
こんなにうまい水があふれている |
この映画は俵万智の短歌集「サラダ記念日」をヒントに創られている。
映画には、その場面に合った短歌が登場する。
ため息をどうするわけでもないけれど 少し厚めにハム切ってみる
寅さんが早稲田の杜にあらわれて やさしくなった午後の教室
愛ひとつ受けとめかねて帰る道 長身短針重なる時刻
寅さんが「この味いいね」と言ったから 師走六日はサラダ記念日
旅立ってゆくのはいつも男にて カッコよすぎる背中見ている |
[寅さんが歩いた風景]
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