| 寅さんが歩いた風景 ロケ地あらかると |
■熊本県阿蘇市阿蘇山上 2014/7/28取材
『男はつらいよ』第12作・私の寅さんのラストシーンがロケされたのが阿蘇山上。
寅さんは山上身代不動の祠のそばで、あやしげな絵をバイする。


祠のまわりと祠のすぐ近くに柵があり、映画と同じローアングルでの撮影はできなかった。
ここは火口の近くで、風向きによってはガスが流れてくるため時々立入禁止となる。 |
■佐賀県呼子町 99/9/28取材
『男はつらいよ』が呼子町でロケされたのは、第14作寅次郎子守唄である。
旅する寅さんは呼子の街に入り、呼子湾のほとりでぼんやりしながらアンパ
ンを食べる。そこへ、赤ん坊を背負った男(月亭八方)が現れ湾を横切る渡し
舟に乗り込む。それを、旅館街にある劇場の女(春川ますみ)が見送る。寅さ
と女は、アンパンを食べながら言葉を交わす。
その夜寅さんは男と同じ宿になる。翌朝目がさめると、置手紙があり赤ん坊
が置き去りにされていた。寅さんは途方にくれるが、赤ん坊を背負って柴又
へ帰る。
ロケから25年、旅館街はロケ当時とかなり様子が違っていた。

寅さんは旅館街の一角でアンパンを買う。対岸への渡し舟の船着場
|
■北海道札幌市大通り公園 06/5/29取材 |
 |
『男はつらいよ』第15作寅次郎相合い傘は、函館、札幌、小樽などで
ロケが行われている。
旅する寅さんは、八戸の駅で謙次郎と知り合い、いっしょに旅する、函館
の屋台のラーメン屋でリリーと再会し、3人の旅がはじまる。お金に困っ
た3人は、札幌の大通り公園で、万年筆を売る。 |
 |
■徳島県鳴門市 99/1/30-31取材
第26作寅次郎かもめ歌のラストは鳴門道路である。
寅さんが柴又で面倒を見ていたすみれ(伊藤蘭)が、函館の青年(村田雄浩)と
結婚の約束をしたことを知り、寅さんは柴又を出て行く。
寅さんが現れたのは四国第1番札所霊山寺の門前、茶店でお茶を飲んでいる。
次に、鳴門道路にかかる橋を渡って、展望駐車場から海の景色をながめる。
そこへ、すみれの故郷奥尻島で知り合ったイカ加工場のおばさん(あき竹城)
の巡礼バスの一行と出会う。寅さんは、おばさんに誘われてバスに乗り込む。
鳴門市の北部を走る鳴門道路は、島を橋で結んでいる。
海面からかなり高い位置に橋がかけられているため、鳴門道路から見る景色は素晴らしい。

四国霊場第1番札所霊山寺の山門 寅さんが眺めた鳴門道路からの景観
■宮城県くりはら田園鉄道 01/5/29取材
第41作寅次郎心の旅路はウイーンでロケされたが、ウイーンにいっしょに
行くはめになった自殺男と出会うのが、旧栗原電鉄、現在のくりはら田園鉄
道である。
寅さんがみちのくの田園の中を走る電車にゆられていると、突然、ブレーキ
がかかり、電車が急停車する。車輪のわずか手前で、男が線路を枕にして横
たわっている。寅さんは、警察での事情徴収を終えた男を宿へ連れて行き、
宴会を開いて勇気付ける。すっかり寅さんが気に入った自殺男は、寅さんと
いっしょに旅がしたいと言い出す。
事前の調査が不十分で、ロケ地は分からなかったが、ロケに使われた旧型の電車を見ることが出来た。
第3セクター化の時点で、電車から気動車に車両を変更したため、今は電車は使用されていない。

ロケに使われたM15型電車。 新型の気動車が広い田園の中を走っていた。
■長野県白糸の滝 02/9/20取材
第25作
「寅次郎ハイビスカスの花」のタイトルバックがロケされたのが、軽井沢町の白糸の滝。この滝は、森の中を快適に走っている白糸ハイランドウェイという有料道路の途中にある。
寅さんは滝の水に足をつけて、子供のようにはしゃいでいる。その様子を見ていた観光客の笑いを誘う。遊歩道から茶店にあらわれた寅さんは、お茶を飲もうとしてカップルの客とひと悶着起こす。
白糸の滝は各地にあるようで、富士宮市の白糸の滝が最もよく知られている。おとずれた日は早朝で観光客はいなかった。映画に出てくる茶店は昔風の感じであったが、今は建てかえられていた。

木漏れ日をあびる白糸の滝。 茶店は有料道路沿いにある。
■群馬県中之条町・上荷付場バス停 10/10/25
取材

第25作「寅次郎ハイビスカスの花」のラスト。寅さんが草軽交通の上荷付場というバス停で
待っていると、マイクロバスが通りかかる。バスから降りてきたのはリリー、ふたりは再会を
喜び合ってバスに乗り込む。
若山牧水の「みなかみ紀行」の足跡をたずねて草津温泉から花敷温泉へ向かっているとき偶然
通りかかった。このバス停は、国道292号線が国道405号線に交わる少し手前にある。
ここは国鉄バスのバス停だった。その後路線が廃止され、バス停も台風で吹き飛ばされたが、
2010年4月に復元され、「寅さんバス停」として観光スポットになっている。
|