芭蕉が見た風景 武隈の松 1689年5月4日
(陽暦6月20日)
2001.5.28取材
CAMEDIA E-100RS
  

 武隈の松にこそ、め覺る心地はすれ。根は土際より二木にわかれて、昔の姿うしなはずとしらる。先、能
因法師思ひ出。往昔、むつのかみにて下りし人、此木を伐て、名取川の橋杭にせられたる事などあればにや、
「松は此たび跡もなし」とは詠たり。代々、あるは伐、あるひは植繼などせしと聞に、今將、千歳のかたち
とゝのほひて、めでたき松のけしきになん侍りし。「武隈の松みせ申せ遲櫻と、擧白と云ものゝ餞別した
りけれ
ば、


  櫻より松は二木を三月越し


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takekuma-kuhi.jpg (134576 バイト)現在の武隈の松は、何代にも渡って植え継がれて来たものである。芭蕉が
書いているように、現在の松も、幹が二木に分かれていて、芭蕉が見た松の様子とほとんど同じではないかと思う。

松の奥には、奥の細道300年を記念して史跡公園が造られいた。ここは
車の交通量が多く、松にとってはよくない環境であるが、武隈の松を顕彰
する人々によって、これからも守られてゆくことだろう。

近くには、竹駒稲荷神社参道脇に、1793年、芭蕉100年忌に建立された「さくらより・・・」
の句碑が立っている。

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